今晩は全米オープンテニス女子シングルスの準決勝2試合が行われた。
第1試合はセリーナ・ウィリアムズの勝利。出だしにいきなりブレークされたが、その後は圧勝。第2セットは1ゲームも許さなかった。
第2試合は大坂と昨年ファイナリスト(準優勝)のキーズが対戦。これまでの顔合わせはキーズの3勝0敗。両選手ともにここまでのトーナメントを順調に勝ち上がってきている。
第1セット序盤はお互いにキープして、キーズの2−1で迎えた第4ゲーム。大坂のサーブだが、0-40となりブレークされそうになる。ここまでどちらかというとキーズの方が押し気味だったが、大坂がなんとか踏みとどまり、このゲームをキープ。ここがこの試合の最大のポイントだったと思う。
続く第5ゲームをブレークした大坂は、このセットを6-2で取り、第2セットもブレークでスタート。
あとはサービスゲームをお互いにキープして6-4で終了。第2セットのポイントは4-3で迎えた第8ゲーム。大坂のサービスゲームだがキーズが先行してブレークポイントに持ち込まれる。ここも粘ってキープしてゲームカウントを5-3とした。この時点で流れは大坂の勝ちに大きく傾いた。続く第9ゲームはキーズがストレートでキープ。このゲームが簡単に終わったことで、かえってリズムが崩れずに第10ゲームでの勝利を呼び込んだ。
大坂選手は、13回のブレークポイントを全て守りきった。ミスが少なく粘り強く確実なテニスをしたことが勝利に繋がった。
対するキーズは力強いサーブやコーナーワークにネットプレイも時折絡めて押し気味に試合を進めていた。しかし、要所でフォアハンドのエラーが出てしまった。技術というよりもメンタル面で負けていたのではないだろうか。アメリカということでスタンドの声援も大きく、実績やランクから見てもある意味勝って当たり前。このトーナメントを通じて危なげなく勝ち進んできただけに、劣勢になったときに冷静さを保てなかったように見える。
他方、大坂は感情を露わにすることなく、終始冷静に見受けられた。
決勝戦は土曜の夕方に予定されている。対戦成績は大坂の1勝0敗だが、これは全く相手にならない。ここまで圧倒的な強さを見せてきている手強い相手だが、ここまできたからには何とか優勝してほしい。
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