ナショナルリーグは混戦のまま最終戦に突入

ナショナルリーグが混戦のまま終盤を迎えた。ポストシーズンに残るチームは絞り込まれたが、どんな組み合わせになるかは最後まで分からない。地区1位で通過するか、地区2位となって一本勝負のワイルドカードゲームを戦う必要があるかによって、投手起用を中心とする戦略が大きく変わってくる。2つの地区で2チームが同率で並び、地区優勝が決まらずに最終日の結果によっては月曜日にプレーオフが2試合行われる可能性まで出てきた。

昼に行われた試合では、カージナルスが地区1位のカブスに勝ってワイルドカードに望みをつないだ。勝利投手になったマイコラスは18勝となり、最多勝に並んだ。
しかし、そのあとに西海岸のサンフランシスコで行われた試合でドジャースがジャイアンツに勝利。この時点でドジャースの勝利数が90となったため、今日終了時点で88勝のカージナルスはポストシーズンの可能性が消えた。その後、ブリュワースが地元で勝利を挙げ、中地区ではカージナルスに負けたカブスとブリュワースが93勝で並んだ。
最後になったデンバーでの試合では、ナショナルズがロッキーズを大差で下した。昨日もナショナルズの方がヒット数が多かったのだが、今日は圧勝。これで西地区でもロッキーズとドジャースが90勝で並ぶことになった。

明日の最終戦で勝利数が並んだ場合には、地区1位を決めるためのプレーオフを月曜に行うことになる。
ディビジョンシリーズでは、勝利数が多い中地区の地区1位が第1シードとなり本拠地でワイルドカードゲームの勝利チームを迎えることになる。
また、既に地区優勝を決めているブレーブスは第2シード又は第3シードのどちらになるか分からないが、西地区がプレーオフになれば多少有利になる。
中地区・西地区でプレーオフとなった場合、プレーオフとワイルドカードゲームを戦わないといけない地区2位チームはかなり不利になる。

こうなると、明日の最終戦は各チームとも真剣勝負とならざるを得ない。昨日・今日の試合を見ていても、ポストシーズンへコマを進める可能性があるチームはやはり粘りが違っていた。

そんな中で、チームとしての目標があるとは思えないナショナルズが善戦している。そして、個人成績の点からは明日の先発が注目される。MLBでは数日先の先発予想が公式ページに載っているのが普通だが、明日のナショナルズはまだ分からない。ローテーション通りであれば中4日でシャーザーが先発。本人も登板に意欲を見せているようだ。
今日はカージナルスのマイコラスが勝利して、シャーザー、カブスのレスターと3人が18勝で並んだ。レスターは木曜に登板しているので、明日シャーザーが登板しなければ3人で最多勝を分け合うことになる。元巨人のマイコラスが最多勝というのも嬉しいことだが、シャーザーのサイ・ヤング賞が危うくなってしまう。また、カブスがプレーオフになった場合に、中3日でレスターが登板して勝利すると、19勝になってしまう。
ロッキーズも全力で対決してくるので厳しい試合になるだろうが、最終戦でシャーザーの快投を見たいものだ。

 

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