ナショナルリーグで予定されていた最終戦が行われた。西と中の2地区で2チームが最多勝に並び、明日月曜にプレーオフ(タイブレーカー)2試合行われることになる。これは公式戦の一部になるため、全日程終了は明日に持ち越し。となると一見盛り上がっているようだが、今日の試合はお粗末だった。
ナショナルズは、シャーザーが登板を回避して、結局12対0で完封負け。その他の4試合も優勝争いをしているチームが二桁得点を挙げて勝利。昨日までポストシーズンの可能性を残していたカージナルスがカブスを相手に先制点を含む5点を取って意地を見せたが、ナショナルズ、ジャイアンツとタイガースの3チームは揃って完封負け。ナショナルズはロッキーズのブラックモンにサイクルヒットを達成された。出場した選手はそれなりに真面目にやっているのだと思うが、無気力試合と言われても仕方ないのではないか。
シャーザーの登板回避は、「ロッキーズのポストシーズンがかかった試合にならなかったから」ということが理由とされていて、マルチネス監督は投球回数が多かったので休養を与える必要があるとも言ったそうだ。しかし、ロッキーズの地区1位は確定しておらず、1位と2位では大きな違いがある。ナショナルズはドジャースが嫌いで不利になるようにしているのではないか(2016年の地区シリーズでナショナルズはドジャースに敗れた)、とか、シャーザーはデンバーでは過去5回先発して0勝3敗なので回避したのではなどと言われている。真偽のほどはともかくとして、シャーザーが最終戦で登板しないことは1週間前に決まっていてロッキーズにも知らされていたという噂まで出る始末。
残念ながら、これでシャーザーが3年連続のサイ・ヤング賞を獲得する可能性は低くなってきた。
ソトの新人王もかなり難しそうなので、ナショナルズの今後の話題はハーパーの去就くらい。今日のインタビューでGMのリゾがハーパーは我々の将来のプランに入っていると語ったが、実際のところどうなるかはまだまだ分からない。レンドンはリーグでも打率トップ3圏内に入る好打者だが、ハーパーがいないとやはり打線に迫力が欠ける。
同じインタビューでマルチネス監督とコーチ陣の残留方針も明らかにされた。マルチネス監督は今年就任したばかりで、監督経験自体も1年目だからここで変えることはないだろうが、個々の選手の成績はそれなりにいいし、チーム打率や得点数の割に勝率が上がっていないように思われ、首脳陣の采配には疑問もある。夏から秋にかけてのリリーフ陣崩壊や選手の若返りを図らないといけないという事情はあったが、来年は少なくともポストシーズンへの進出は果たして欲しい。
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