MLB開幕から1ヶ月がたち、試合も順調に進んでいる。ナショナルズはここまで11勝13敗と負け越して、ナ・リーグ東地区の4位となっている。マーリンズ、ロッキーズと6日間続いたロードで連続負け越し、地区でも最下位のマーリンズにも負け越してしまった。
昨日もシャーザーが先発して粘っていたが勝ち負けつかず、今季はまだ1勝しかしていない。ローテーションは相当充実しているのだが、中継ぎ陣がボロボロで話にならない。先発投手は8回まで投げ切ってドゥーリトルにつなぐか味方が二桁得点でもしない限り勝利投手になれそうにない。チームの最多勝が抑えのドゥーリトル(3勝)というのも不思議な話だ。そのドゥーリトルも昨日はホームランを浴びて敗戦投手になってしまい、中継ぎで唯一計算できているスエロも既に登板過多になってきている。
打線も、ハーパーが抜けた直接の戦力低下はないが、代わって中軸が期待されているソトの打撃が雑すぎる。昨年はハーパーを警戒したのでソトへのマークが甘くなっていたという面は否定できない。ジンマーマンも調子は上がらず引退も視野に。そんな中で連続安打を続けて頑張っていたレンドンも怪我で一時戦線離脱。ターナーの穴を埋めて活躍していたケンドリックも早くも疲労気味。期待されているドージャーも守備は堅いが打率1割台と不振にあえいでいる。
ヒットはそれなりに出ているが、連打が出ずタイムリーにつながらず、ホームランでの得点が目立つ。打順の問題もあるし、選手の意識の問題もある。ランナーを進めるバッティングという意識が感じられず、アウトカウントや走者の有無にかかわらず大振りして三振か打ち上げてフライアウト。選球眼もいま一つで、ボール球を大振りするかと思えば際どい球を漫然と見送って三振したりする。
今季唯一期待できるのはシャーザーの奪三振くらいだろうか。昨日通算2500奪三振を達成し、ここまで54奪三振といいペース。勝利や防御率では完全に出遅れてしまっているが、三振数ならちゃんと投げてさえいれば稼げるし減っていかない。チームの試合数で単純に計算すると360くらいまで積み上がるので、2年連続300奪三振を目指してほしい。
ナ・リーグ東地区は割と混戦なので、数字の上ではまだまだ希望はあるが、チームの雰囲気を変えないと上位進出は難しそう。マルチネス監督を解任するくらいの思い切った手当が必要なのかもしれない。
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