ナッツパークでの最終シリーズとなったマーリンズ戦は、昨日の初戦に続いてナショナルズが連勝。雨も上がった今日は、本拠地でのシャーザーの最終戦とあって観客もそれなりに多かった。
これまでの登板で290奪三振となっていたシャーザーは、初回から三振を重ねていく。ファンの注目もほぼシャーザーの三振に集まっていた。ファールフライは取らなくてもいいよという感じ。勝率がリーグ最低のマーリンズが相手だけに順調に三振を奪い、7回についにシーズン300奪三振を達成。試合の方は、レンドンの3ランで先制していたナショナルズがその裏に一挙6点を入れて突き放し9対4で快勝。大差がついたので安心して見ていられた。
シャーザーはこれで今シーズン18回目の2ケタ奪三振で単独最多勝となる18勝。残りの登板は30日(日)コロラドでの最終戦を残すのみ。惜しくも20勝は逃してしまったが、最終戦を飾るにふさわしいピッチングをしてくれるだろう。
シーズン300奪三振は1900年以降17人目で、右ピッチャーとしては2002年以来。3年連続のサイ・ヤング賞に一歩近づいたが、2015年のカーショウ(ナ・リーグ)、2017年のセール(ア・リーグ)と2002年より後に300奪三振を達成した2人のピッチャーがサイ・ヤング賞を逃しているのが気になるところ。ただ、カーショウは16勝で、その年ノーヒットノーランを含む22勝を上げたアリエータに大きく水を開けられていたし、セールも最多勝には一歩及ばず防御率も今ひとつだった。
今年の状況を見ると、今日現在17勝のマイコラス(カージナルス(元巨人))とレスター(カブス)は残り1試合しか登板機会がないので、シャーザーの最多勝は事実上確定。あとは19勝で単独最多勝が取れるかどうか。ロッキーズはポストシーズンに進む可能性が残されており、決着は最終戦までもつれ込む可能性もある。マーリンズのように楽には勝てないだろう。
そのロッキーズではフリーランドが現在16勝で、ナショナルズ3連戦初戦の金曜に先発が予想される。16勝にもう1人、現在防御率トップのノラ(フィリーズ)がおり、もう1回登板機会があるがフィリーズもノラも終盤に勢いを失ってきている。
最終戦は厳しい試合になると思うが、有終の美を飾ってサイ・ヤング賞を確実に引き寄せてほしい。
そして、昨日自身初のシーズン100打点を達成したハーパーからは、今日の試合前のインタビューでナショナルズ残留を示唆する発言も出た。来年は投打がかみ合って快進撃することを期待したい。
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