ナショナルズ何とか5割で折り返す

MLB(ナショナルズ)

6月を終了してナショナルズにもようやく明るい兆しが見えてきた。雨で2試合順延となったフィリーズ戦を3連勝して、マーリンズ、タイガースとのロード6連戦も5勝1敗で終え、6月終了時点で貯金1。オールスター前は本拠地に戻ってマーリンズ、ロイヤルズとの6試合を残している。オールスター前の4カードは、30球団のうち下位5球団の中から3球団となっていて、対戦相手にも恵まれている(残りの2チームはブルージェイズとオリオールズ)。地区2位のフィリーズには1.5ゲーム差まで追い上げており、フィリーズはブレーブス、メッツとロードでの対戦となるので、前半戦で地区2位浮上の可能性も大いにある。

6月は何と言ってもシャーザーの活躍が大きかった。6月のシャーザーは6試合に先発して6勝、45イニングを投げて自責点5、防御率1.0。5四球68奪三振と驚異的なピッチングを見せた。

タイガースとの交流戦は興味深いものだった。第1戦に勝利を収めたサンチェスは、2012年途中から2017年までタイガースでローテーションの一角を占めていた。第3戦に登板したシャーザーは2010年から2014年までタイガースに所属しリーグ優勝に貢献、サイ・ヤング賞も受賞している。タイガース先発のジママーマンは2015年までナショナルズで活躍し、ノーヒットノーランも達成。ジママーマンは今年まだ勝ち星に恵まれず、ナショナルズ戦も好投したものの援護なく勝ち負けは付かなかった。シャーザーはナショナルズ移籍後デトロイトでの初登板で8回1失点、14三振を奪った。7回にホームランを浴びて同点とされたが、8回表にレンドンのホームランで勝ち越し、その裏のピッチングはものすごい気合が入り、三者連続三振だった。タイガースとはDCで一度対戦しているが、その時は20奪三振で完投していて、今回同様にタイガース打線を寄せ付けなかった。

ナショナルズで明るいニュースとして、オールスターのメンバーにレンドンが初めて選ばれた。ナショナルズからはシャーザーとレンドンの2人が選ばれている。レンドンは実績の割に若干地味なのか、これまで出場経験がなかったので、やっとベンチ入りできたのは嬉しい知らせ。MLBオールスターの場合、選出されても実際の出場機会はないこともあり得るので、是非打席に立ってほしい。

先発ローテーションが安定し、途中加入のロドニーがタイガース初戦で移籍後初セーブ、ドゥーリトルも通算100セーブ達成して追撃態勢に入りつつあるが、中継ぎ陣には不安が残る。打線も波があり、 ケンドリックとカート・スズキに疲れが出ないか心配。ターナー、イートンの調子は今ひとつに感じられる。オールスター前にいい感じで勝ち越して、しっかり休養して後半戦に臨んでほしい。

オールスター明けは、フィリーズとの3連戦の後、1日空いて16日から16連戦となる。この16連戦では、ブレーブスと7試合に加えてドジャースとの3試合も予定されている。厳しい日程となるが、ここを勝ち越していけば、ポストシーズンへの進出も不可能ではない。

 

 

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