スーパーフライヤーズクラブ(SFC)会員以上を対象としたプレミアムエコノミーへの変更サービスが、来年9月いっぱいで終了することになった。
今年4月に導入されたプレミアムエコノミーの入札制度とどう両立させるのか疑問に思っていたところだから、ある意味予想通りの展開だが、実際に廃止されるとなるとやはりショッキングなニュースだ。
最近では平SFCだとチェックインが始まる出発24時間前にパソコンの前でスタンバイしていても空席を見つけにくいとの話もあるようだが、ワシントンDC線でこの1年くらいの間に2回座席変更に成功したこともあり(1回失敗)、意外と効き目はある。いざなくなってしまうと惜しいものだ。
プレエコへの変更はJALグローバルクラブにはなくSFCにしかない独自のサービスだったので、廃止は残念だ。
代わりにマイルかアップグレードポイントでのエコノミーからプレエコへの変更ができるようになるが、対象クラスは微妙な設定。
現行の国際線アップグレード特典(エコノミーからビジネス)の対象クラスはYBM、UHクラスに限定されているが、来年10月から始まるプレエコへのアップグレード特典ではQVクラスも対象となっている。
JALではプレエコへの変更もアップグレードと位置づけられており、対象クラスもビジネスへのアップグレードと同じ。ANAはこれまでプレミアムエコノミーへの「アップグレード」は存在しなかったが、今回導入されるプレエコへのアップグレードは対象クラスがビジネスへのアップグレードより若干広い。
とは言え、現在プレエコへの「変更」サービスの対象となっているWST、LKクラスではマイルやアップグレードポイントを使ってもアップグレードできないことになってしまう。
ワシントンDCで適当な日付を入れて検索してみると、Vクラスがそれなりの値段で出てきているが、秋にはLクラスが最安の日もあった。先の日付でもロスではANA運行の直行便でもLクラスが出てくる。いくら西海岸でも約10時間のフライトとなるとプレエコに乗れるのは有難いことだろう。
ダレスは遠いしセキュリティーにやたらと時間がかかるので、ナショナル空港が使えるアメリカンとJALの方がいい。そうは言っても、アメリカに入るときは乗り換えなしで日本の会社の直行便で完結できる方が断然良い。それに加えてプレエコへの変更が可能というのはANAを選ぶ大きなプッシュ材料だったが、廃止となるとかなりマイナス。
もちろん、そんなことは承知の上での決定のはずだが、これでANAに乗る理由が1つ減ってしまった。
コメント