WC確定
火曜日のダブルヘッダーでフィリーズに連勝したナショナルズが、WC(ワイルドカード)ゲームへの進出を確定させた。ポストシーズンに残って10月も試合ができるということで、シャンパンファイトありの祝勝会が盛大に行われて、それはそれで喜ばしいが、WCゲームに出れるだけなので喜び過ぎのような気がしないでもない。
火曜の第2試合はシャーザーの先発だったが、怪我からの復帰後はやはり本調子とは言えない感じ。4点を失い、4対2で迎えた6回裏には代打が出て降板。しかし、この回にターナーの満塁ホームランが出て、何とか11勝目を上げて今シーズンおそらく最後の登板を白星で締めくくった。
消化試合?
水曜の試合を見に行ったが、ターナー、レンドン、ジマーマンは休養してリラックスモード。試合のテンポも早かった。フィリーズが2回ほど先行したが、その裏すぐに追いつき、逆転するという理想的な展開。ケンドリックとドージャーのホームランもあったが、ロブレス、ソトがきっちり犠牲フライを決め、久々に出場したディフォもセンター返しのタイムリーと良い感じの点の取り方だった。最後にドゥーリトルがヒット1本打たれたものの3三振で締めくくったことも好材料。
今シーズンのフィリーズ戦を見に行くのは初めてだが、ハーパーが打席に入る際のブーイングは観客数の割にかなり盛大だった。シーズンもほぼ終わりというのにここまで好かれていないのは意外だった。そんなに嫌わなくてもいいのにと思う、むしろハーパーが去って浮いた資金を活用しきれていなさそうなフロントに文句を言った方が良いだろう。
木曜はソト、イートンが先発から外れた。主力選手を休ませて消化試合のようになってはいるが、簡単に負けるわけにはいかない。WCゲームの開催地はまだ決まっていないからだ。
WCゲーム
ナ・リーグでは西地区のドジャースと東地区のブレーブスが地区シリーズ主催権を確保しているが、中地区は首位がまだ決まっていない。勝数ではカージナルスとナショナルズが90勝、ブリュワーズが89勝で、残り試合は3試合ずつ。そのため、WCゲームはどこで開催されてナショナルズの対戦相手はどこになるのかはまだ分からず、中地区はタイブレーク・ゲームが必要となる可能性もある。ナショナルズには地区優勝の可能性はないので、本拠地でWCゲームに臨むかどうかというだけの違いで、WCゲームに勝ってもディビジョンシリーズはドジャースとの対戦が決まっている。WCゲームの結果自体にはホームチームのアドバンテージがはっきり出るわけではないというのが、これまでのデータらしいが、グッズや飲食の売上まで含めるとチームにとっては大きな違いになる。既にチケットは売り出しを開始しているし、Let’s Get WILDというロゴの入ったTシャツやグッズも大量に売り出されている。
今後の展開
木曜にはフィリーズとの最終戦、雨の代替を含めて4日で5試合で、ここまでナショナルズ4連勝。さすがに全部勝つのは無理なような気もするが、両チームのピッチャーを見ると勝ちそう。最後はインディアンズとの3連戦でレギュラーシーズンが終了する。そのインディアンズは、ア・リーグで熾烈なWCスロット争いを続けている。ア・リーグは各地区の優勝は決まっていて、WCゲームの2つのスロットをめぐり、3チームが競っている。勝利数で見ると、アスレチックスとレイズが93勝で並び、インディアンズが2勝差で追っている。ナショナルズとしては調整をかねてレギュラーを休ませたいところだがWCゲームの開催権を確保するためにはあまり負けてもいられない。普通なら消化試合になるはずだが、生き残りがかかったインディアンズが必死で挑んでくるので厄介だ。レギュラーシーズン最終戦まで決まらないというのは、制度としてはうまく仕組んであるということだろう。
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